「流架…?昨日の放課後…何してた?
隣のクラスの原澤と二人だけで
話してたよな?」

あたし…今、ピンチです。

彼氏である、御堂 彼方から。

地獄の尋問を受けています。

逃げたくても、腕を掴まれてるし。

しかも、ここ視聴覚室だから昇降口までの道のりが遠すぎる。

「えっとぉ……。その…。
原澤くんには、借りがありまして。
そのお礼を…するために?」

ウソ。

本当は原澤くんから告白された。
勿論、断ったけど。

告白されたなんて口が裂けても言えないことなんだから!