何故か私まで拓実のおじい様である
裕氏のところに来ている。


恐らく、事の発端は熱愛報道だろう。

・・・。
私は重たい足取りで拓実のいるであろう
車に乗り込んだ。


「優衣穂大丈夫か?」

「う、うん。大丈夫かな。
 緊張し過ぎてちょっと
 冷や汗出てきてるけど・・。」

緊張からか少し噛んでしまった。

「大丈夫だ。
 俺が一緒なんだから
 心配すんな。」

その言葉を聞いて少し落ち着いた。

「うん。頼りにしてるよ。」

「おうよ。
 任せとけ。」

そう自信満々に言った。