家に帰って美梨亜とソファに座っていつもの時間を過ごす。



「あ、洗濯物しまわなきゃ…」

「ん? あぁ…俺やってくる」

「ありがとー」





 美梨亜は専業主婦じゃねぇし、俺のできることはちゃんと手伝ってる。





 高校卒業したら本格的に家を継ぐことに専念しなきゃなんねぇけど。





 俺は洗濯かごを持ってベランダに出た。





 ベランダは美梨亜の好きな花がたくさん植えてあっていつもカラフルだ。





「時哉君…どう思う?」

「時哉?」

「フランケンだよ」

「あぁ…普通さ、ケンカ売られるくらいで俺らに相談してくるか?」

「え?」

「…何か他に理由がありそうじゃね?」




 あいつ…フランケンなんだし、ケンカなんてどうだってなる。



 力さえ付ければ勝てるし、自分で解決することだってできるはず。




 何がしたいのか…俺はすごく気になった。