「…ん…」



暖かい光が顔に当たって、目が覚める。


白いシーツが身体に擦れる。


…眠い。


眠すぎる。


「…(あれ?)…」


背中が…温かい。


「!!」


が、学さ…!?


学さんがあたしのとなりで寝ていた!!


「葉奈、起きたか?」


「…う、ん…」


朝は声が出しづらい。


今日は、なんだか声がカラカラ。


「ケホッ…」


「風邪か?」


首を横に振る。


風邪では、ない。


学さんはあたしの顔を覗き込んで微笑んでいる。


…多分、そこらへんのアイドルとかモデルとか俳優とかよりもカッコいいと思う。


もてそうだよなァ。