「文也君。今日文也君の家、行ってもいい?」







「え、それは……」








「言う事聞いてくれるんじゃなかったの?」







「あー、そういえばそうだったな……1つだけ約束してほしいんだけど」








「なぁに?」








「姉ちゃん達に会っても無視してくれ」








「うん♪わかった」








今は高校の帰り道








話し相手は、俺の彼女の麻依









結構前から付き合ってたんだけど、姉ちゃん達には一切内緒だった









理由は姉ちゃん達の性格と、麻依の体調不純だった








麻依はもともと体が弱くて、高校生活の半分は病院で過ごしていた








でも奇跡的に完治して、もうすっかり元気になってる








前に麻依に言っちゃったんだよな…完治したら1回だけいう事聞いてあげるって