「あんた、頭大丈夫か?」

つい聴いてしまった。

「失敬な、私は
本当の神様だぞ」

「良く見てみろ」

そいつの頭の上には、
天使の輪の
ようなものがあった。


冗談抜きで
神様なのか……!?

てことは、俺は天界に
居るって事だよな!?

さっき、晃に親の
浮気云々を
言われた時より
頭の中がテンパっている。

「本当に神様なのか?」

「さっきから、そう言っている」


「……此処は
天界なのか?」

「その通りだ」

「お前、屋上から
落ちただろ?」

「あぁ、ダチだと
思ってた奴に
突き落とされた」

「落とされた時間が
時間だっただけに、
お前が落ちた事を誰も知らん」


その、ダチだと


思ってた奴以外な」


「俺は即死だったのか?」


「あぁ」