もちろんこの時、昔の想いを告白してしまってたことなんて自覚せず。


私はダッシュで宮野宅に走った。



「はー…はー、…み…宮野ーーーー!!!!」


ガタッ。宮野が何からか落ちる音がして数秒後、


「…っ、ひ、陽菜乃?」


2階の窓から顔を出した。


宮野の髪は濡れて、Tシャツ姿。自分が夜に目を覚ましたんだということを、ここで初めて理解した。