「赤松さん、食べて下さい!」






何をするわけでもなく溜まり場で仲間と時間を潰していると、例のごとく見知らぬオンナがやってきて、ケーキボックスの包みを差し出してきた。





『例のごとく』





なんか知らんが、気が付いたら、俺のオンナは菓子作りが巧くなくちゃならん、みたいなヘンな暗黙の了解が出来ていて、告白には決まって何らかのお菓子が付いてくる。