コンコンッ

「はい…」

ガチャッ…


「…中西さん…?」

「千秋くん、健也くん。
まさかまた会うとはね…」

中西は菜月の事件の担当刑事だった。

「死因は全身を強く打ちつけたことに
よるショック死。
出血も多かったから…
発見が早くてももう…」

「中西さん…菜月は…笑ってました。
あいつ、殺しをしてた時、
笑わなかったんです。
嘲笑うことしかしなかったんですよ。
なのにね、今日…笑ったんですよ。
普通のひとみたいに笑ったんです。
それなのに…こんなのっ…」

千秋は中西の胸ぐらにしがみついた。