私、紫雨 夕は、愛知県西部にある会社に勤めています。


15時近くの事務所に久々にいた紫雨は、同僚の角川と、この先の物品の発注の打ち合わせをしていました。

「それでですね…。」。

角川が、回りくどくなるパターンの話し方で切り出してきたので、

『もうじき、コーヒータイムだな…。』

と、よそ事が頭を支配し始めてきました。