「だぁあ!もういいって!」

うんざりしながら祐樹がアタシを見る。


「ごめん・・」


「あぁあ!もうその台詞禁止!」


「・・・・・。」


ベンチにドカンと腰を下ろして、祐樹が煙草に火をつけた。


勇ちゃんが苦笑いしながらアタシに言う。


「お前のせいじゃないって」


「そうだよ!色気に惑わされた祐樹が悪いんだ!」

竜が目を細めて睨みつけた。


「そうだ!このスケベ!」

「変態!!」



「・・・・・。」



みんなそう言うけど、今回の事は少なからずともアタシの責任。


謝るしか出来ない。




「で?結局はヤキモチ妬きなダーリンに、ヤキモチ妬かせて元サヤっつーのを狙ってたわけだ。彼女は。」


雅がため息まじりに言った。


「まぁ、逃した魚は大きく見えるらしいからねぇ」


「・・・・。」

本当の所は。

どうなんだろう。


それも、あるのかもしれないけど。



もう何だか、思い出したくない。


随分自分勝手だ。
アタシ。