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「おはよ〜」



「ハヨー」



登校してきたクラスメートの声が



教室中に飛び交っている。



「おっ!ハル〜


三日ぶり!」



「ヨユーだなぁ〜おい!



受験生!!」



「…あれ?


メガネなんて珍しいじゃん〜」


「メガネ萌え〜♪」



教室に入ると


クラスメートが俺を見て



口々に声をあげた。



「……ハヨ。」


俺は


うつ向き加減で挨拶し



さっさと窓際の



一番後ろの自分の席に座る。



──…あの事件から




四日経った。




殴られ続けた俺の体には



無数のアザがくっきり浮かび上がっていた。



痛みで覚えていなかったが

顔も


一、二発殴られてたみたいで



青アザがうっすらついていた…。



そんな理由で



少しでも顔を隠そうと


普段は家でしかかけないメガネをかけてきた。




「おはよ〜♪」


大介だ。



教室の入り口にチラリと目をやると、大介と目があう。



「あ〜ハル!おはよぉ〜♪」



両手を振って、脳天気な声を出し



俺に駆け寄ってきた。