ケータイ小説 野いちご

嘘婚―ウソコン―

#01
*緊張するな

18時、開店時間を迎えた。

千広はバーカウンターで予約の確認をしていた。

「18時30にアマネ様が2名、テーブル席の4、5番。

19時にカトウ様が8名、個室のAとB。

20時にキムラ様が3名、テーブル席の1~3番」

本日のお客様は合計13人である。

何しろ昨日オープンしたばかりだから、まだそんなに知られていない。

最初のうちは、これくらいが妥当だろう。

1日に10人くらい来店すれば、店としては大喜びかも知れない。

「…何より、ワインがあるからね」

千広はワインがたくさん入っている冷蔵庫に視線を向けた。

上が赤ワイン、下が白ワインの順番に並べられていた。

岸曰く、右から値段が安い順に入れられているのだそうだ。

< 17/ 333 >