ケータイ小説 野いちご

汚れた天使

†闇の住人
偽善者















「…落ち着いた?」





数分後。少し落ち着きを取り戻した莉奈に声をかけた。




「うん…もう大丈夫」




ゆっくり俺の体から離れると涙で濡れた目をゴシゴシと擦っていた。





「俺…そいつに文句言える程いい奴じゃねぇからさ。俺もそいつに負けねぇくらい最低な事してるし」





女に暴力振るったりするのは確かに最低なことかもしれない。






でも俺もそれと同じくらい最低な事をずっとしてきた。





やり方とかは違うかもしれねぇけど何も考えず平気で騙して…結果的には沢山の女を傷つけてきた。






「ううん、最低なんかじゃない。凌はすっごく優しいよ…」


「違う。俺は…お前が思ってるほど優しい人間なんかじゃねぇよ」





優しくなんかねぇんだよ…俺は。





ただ自分を良い人間だと偽るために優しいフリをしている単なる偽善者だ。





















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