――――…1ヶ月後。
「お待たせしました。当店No.1の琉依です」
あれから一ヶ月。
俺の生活は相変わらずのままで今日も琉依として<shelter>のNo.1という看板を背負っていた。
店は新宿で1番の店にまで昇り詰めて、テレビや雑誌に度々取り上げられた事によって連日超満員となっている。
店の外まで沢山の客で溢れ返り長蛇の列を成している。
そんな店でNo.1の称号を手にしている俺は"新宿No.1ホスト"つまりこの街1番のホストと呼ばれるまでに成長した。
でも俺はそんな地位とか金とか名誉とかどうでもよくて…本当に手に入れたいのはもっと大事なもの。
今でも後悔してるよ――…
麗華を簡単に手放してしまった事を…