このままじゃ埒があかないし、たぶんこの事について全体をしっかりと把握しているのは私と理人だろうから、私からゆっくりと話し始めた。






「まず…、なんていうのかな。
この事について、俺から話してもいいか」


「…うん、よろしく。
僕たちじゃ、まだ上手く伝えられないと思う」






咲希斗たちの了承を得て、この事についてわかりやすく説明した。


最初は何の話かさっぱりだったみんなも、だんだんと事の大きさに気づいたようで。



勤の母親のことも、処分のことも、全て話した。


ただ、私が麗桜組だってことだけは除いて。






「勤はどうすんだ、これから。
住むとことか…」


「それは大丈夫だ。
勤は俺の組で預かることになったから」


「月夜の……?」


「うち、金は心配いらねえほどあるし、環境も整ってる。
それにこれは、勤が望んだこと」


「そっか…。
じゃあさ、最後に1つ、聞いてもいいかな」


「………あぁ」


「月夜くんの、組ってどこ?
暁たちはもう知ってるんだよね…?」





…………やっぱり、だよな。


暁たちにバレた以上、航太たちに隠すことはもう困難だろう。


それに、そろそろ話さなきゃならない頃合いだしね。