庭に停まってる朔のバイクがまだあるから、朔はまだ寝てるようだった。



まぁそりゃあそうだ。



昨日は夜中までみんなで起きてたみたいだし。



だけどバイクが減ってるから、何人かは帰ったらしい。



……そんなことより、あたしたちは急がなきゃなんないんじゃん!


さすがに今日も遅刻したら担任に今日こそマジギレされる!




「晶乃急ぐよ!早く乗って!」


「え、うん!」




自転車を出し、今日は急いでるからあたしがこいで学校まで向かった。



自転車に乗ってる間、後ろで晶乃がとにかくギャーギャーうるさかった。



晶乃は本当に天然というか何というか………。



そこが可愛いっちゃ可愛いんだけどね。




急いだおかげで、何とか朝のホームルームには間に合った。



担任にもクラスの友達にも、『遅刻しないなんて珍しいじゃん』と褒められたのかバカにされてるのか分からない言葉をもらった。




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