「もう真っ暗だな―…」


「そりゃ、8時過ぎてるからね―…」



俺と少し距離を置いて、隣を歩くさくら


「おばさんにちゃんと連絡してたか?」


「あ、忘れてた。」



「は?おばさん、心配するだろ!?」


相変わらず、どこか抜けてるというか……


何というか……



まぁ、そんなところがさくらの可愛いところなんだよな―…





………ん?


い、今、俺……何を思った…?


さくらのこと、可愛い……とか思って………


うわぁぁぁぁぁ!!


ちが、違うっ!!



そりゃあ、可愛いがそれは俺からの視点じゃなくて、周りからの評価であって……


決して俺がさくらのことをか、可愛い……なんて……


「あっ」


――ビクッ


完璧、違う世界に入っていた……


「ど、どうした?」



さくらが携帯を開いて見つめている