あるところに、ある少女が居ました。

その少女は、この物語の当主。

少女の名前は、
小鳥遊 琴羽。

容姿はセーラー服がよく似合い、眼鏡もよく似合い、ツインテールもよく似合い、
何より、本が似合いました。

生き様はごく普通の文化系少女で、ごく普通の家庭を持ち、ごく普通の生活を送っていました。




どこにでも居そうな“少女”は、“表の自分の表情”しか、知りませんでした。

その自分の無知が、この“普通”を奪っていくなんて、少女は考えたこともなかったのです。




その少女は、今も“普通”を満喫しながら、自分の道を歩いている事でしょう。