「高杉…私はあの時、どうしたらよかったんだ?」 あの事件の夜、私は対馬邸にいた。 騒ぎに気づき、駆けつけようとした時に私は大島友之允に止められた。 私はその時に思いとどまってしまったんだ 私もその会合に参加する長州の藩士だったと言うのに…!! 「今さらどう悔やもうが何も変わりゃあしねぇさ…」 同じ長州藩士、高杉晋作はキセルをふかしながらに言った。 そうは言ってもどこかやりきれない思いが捨てられない。