ケータイ小説 野いちご

霊感少年とメリーさん

◆第1章◆
悪霊vs霊感少年



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「おーい。ジジィ!居るかー?」


翌日。陽一は部活が終わった帰りに、陽一の祖父(武志)の所に来ていた。


家に鍵が掛かっていたので、陽一は隣にある道場に来ていた。


お世辞で綺麗とは言い難いぐらいに、ボロく老朽化が進んでいた。


武志は、小さな剣道道場で師範をしている。


陽一が、剣道をするキッカケになったのは、武志の稽古に付き合わされたからだ。


陽一は靴を脱ぎ、道場に上がり込んだ。


中には、誰もいなかった。窓から夏の風が入ってきて、道場全体に広がっていた。


いないのか…。珍しいな…--ッ!


背後から気配を感じ、陽一は竹刀袋から竹刀を取り出して応戦した。


「ほぉー。昔と比べて反応が早くなったな。さすが、わしの孫だ」


坊主頭をした武志が、陽一の反射神経を見て嬉しそうに微笑んでいた。


陽一は、武志から不意討ちを受けたのだ。


「当たり前だろ…。俺は、今まで散々てめぇのふざけた遊びに付き合わされたんだからな!」


陽一は、竹刀で武志を突き飛ばした。





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