次の日から早速練習が始まり、グラウンドにはテントが張られた。

パネルも立派に飾られている。

そしてクラスでは、体育祭に向けての係決めが行われた。

だいたいクラス10数名がその係とやらに当たるが、うちのクラスはやたら部活生が多く

さらに応援団やチアに属してる人数を除くと…

まぁ、高確率で何かしら当たる。

ちなみに1年のときは、応援団とチアにさかれた人数が男女各1名と少なかったため、係には当たらなかった。


俺たちのクラスでは該当者全員、男女わかれて平等にくじ引きをすることになった。

引く前に手を合わせる。

無理だと思うけど…当たりませんように!


「全員引いた~?」


2学期の新クラス委員が周りを見渡す。


「よし!じゃあ開けて」


みんな一斉にくじを開く。

せーのっ!


《当たり 用具》


「…」


くっ…!

口唇を噛んで、思わず天を仰ぐ。


黒板に書かれた《用具係》の男子の欄に渋々名前を書いた。

さっさと書いて、さっさと席に戻ろうとしたら


「へ!」