「っ・・・・」



頭を抱えながら、私は起き上がった。



「へ・・・・や。部屋だ」



倒れたはずの私は、何故か自分の部屋にいた。


何ヶ月ぶりだろう・・・。


とても落ち着いた。



「白雪さま」


「犬養・・・すみません。40近くの身体には堪えたでしょう?」



すると犬養は笑みを浮かべた。



「戻りましたね。白雪さま」


「えっ・・・・?」



私は首をかしげたが、犬飼は何も言わず、飲み物を私に渡すと、部屋から出て行った。





「戻った・・・?何が?」