そして計量日前日の夜、ミツルは何時も通り早めに就寝して、何時も通り食べ物の幻覚が出るのを楽しみに待った。

今日は何が出るのかを楽しみに…

その時…

ぼわ~んと言うドラの音と煙と共に、部屋の中央に大男が現れた。

物凄い逆三角形の逞しい体つきで頭にターバンを巻いて、褐色の肌。

身長はゆうに2メートルは有るだろうその男の笑顔には、何か胡散臭さが感じられた。