〔亮〕

俺はまたここに来てしまった…
ストーカーの気持ちが少し分かった気がする(いやいやストーカーじゃないよ俺は)
ここで待っていたらあの人が出て来てくれそうな気がする…

「はぁー、俺何やってるんだろ…」

来る筈ない事は分かっている…
相手は不登校娘なのだ、それもあの熱血教師も折れた頑固者だ…
俺なんかがどうにか出来る訳ない…

でも…
ほっとけない…
あれ俺ってこんないい奴だったかー?

「おい!」

あの熱血教師のが移ったのかも…

「おーぃ!聞いてますかー!」

って事は将来はあんな大人に…

「(怒)」
バシッ
「痛った!?誰だ!?」

ふと顔を上げるとそこには中学生ぐらいのなかなかの男前がいた。ちょっとヤンキーぽっい格好をしていた。
凄い睨んでいるけど…
こんなの今までの奴らに比べればまだ普通だ…

「お前誰?」

「それはこっちのセリフだ!!俺の家に何か用?」

俺の家ー…
って事は弟君!?

「お、俺は龍崎亮。」

「龍崎…さんっ!?」

やっべー
コイツ昔の俺の事知ってる…

「えっ!…嘘だっ!…龍崎さんは…目の上に傷があるって…」

「完治した。」

「…金髪」

「染めた。」

「舌にピアス…」

ペロッ