今から思うとこの出来事には
前触れがあったように思われます。


その年の正月に
家族が妻の実家へと里帰りすることになり、

誰かが犬の面倒を見なくてはいけない
と言う話になり私が守番役として
一人置いてけぼりになってしまったのです。


私としては自分の気質は十分承知してはいたものの、
案の定一人ぼっちになり
二日、三日と経つうちに
気分が段々落ち込んで行くようになりました。

何をするにも物憂く気だるく
家の中でじっとしていることが
多くなってきたのです。