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都会の汚れた空気をたっぷりと味わう様にして、空を見上げる。


東京の空気はまずいと良く聞く。



辺りはもう深夜を越えているのに、騒がしかった。



その人はにこりと微笑を浮かべ、空から目を離し、周りを見渡す。



………夜景は、美しいとは…思う。


でも、何かが欠けている−−−……



その人は空を見て…ふと、そんなことを考えていた。




その考えが、後にどんなとんでもないことに繋がってしまうとは……



その人はまだ、知らずにいた−−。








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