朝は嫌いだ。 すげぇだるい。 このまま帰ろうか。 いや、兄貴に殴られるか。 それだけは、勘弁。 手加減なしだからな…あいつ。 半端なくいてぇし。 ダラダラと目先に建つでかい建物を目指し足を進める。 手に持ち物は、当たり前のようにない。 何がいるのか正直わからない。 零緒に、 "あんた手ぶら?何しに行くんだよ!馬鹿?" とまで言われたが、逆に何をそんなに持ってくんだよって俺は思う。