俺はただただ雨降る天を見上げていた。 雨にずぶ濡れになっているが、そんなこと気にならない。 菜舞露がいない やっと手にいれたものが消えてしまった。 肩が鈍い痛みを発している。これはさっき置き土産としてやつが放っていったものだった。 とりあえず死なない程度にどこかに当たれと思ったのだろう。剣先は肩をわずかにかすった。