ケータイ小説 野いちご

ド天然娘としっかり幼馴染

☆プロローグ
・偽カップル



「ごめん。俺、瑠李と付き合ってるから」


ここは教室の前の廊下。もうすぐ下校時間。


突然颯が女の子に告白された。…っと思ったのもつかの間。


そう言うと颯はあたしの肩に腕を回して自分の方に抱き寄せた。


「え…颯くんって瑠李ちゃんと付き合ってたの?!」


「あぁ。だからアンタとは付き合えない…ごめん」


颯がそう言うとあたしの目の前に立ってた女の子はあたしの耳元で「颯くんの彼女でいいな」っと、少し寂しさを含んだ笑顔でそう言って教室に入って行った。


「颯?」


「何?」


「今の何?」


「あ…あぁ。悪ぃ…」


颯は顔を真っ赤にしてあたしから離れた。


「どうしたの?」


「な、何でもねぇよ」


「さっきの『付き合ってる』って何?」


「べ、別にあれは本気で言ったわけじゃねぇよ…」


「付き合ってるってどういう意味?」


あたしがそう聞くと颯は目を見開いて、その後更に顔を真っ赤にさせて頭をかきながら、


「瑠李が天然で本当、良かった…」


そう言った。


…全く颯の言ってる事が理解できない。


付き合ってるって一体どういう意味?月と会ってるの?誰が月と会ってるの?


まさか、颯が月と会ってるの?


どうやって会ってるの?!



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