「「ちーす」」
「「「こんちはー」」」
「あれ?姐御は?」

「お前らまだ学校の時間だろ。なにやってんだ」

「鉄さん、触れちゃいけないところを」

「あら、またサボり?」

「「「「姐御!」」」」
「ただいま。姉ちゃん」

「雲雀、あんた友達選びなさい」

「姐御、ひでー」
「姐御、悪友っちゅうもんもいつか必要になるもんやで」
「そうだぜ、姐御」
「姐御は考え方が古いんだ」

「…あんたらね、姐御姐御言うんじゃないよ。あたしが婚期逃してんのはそのせいなんだから」

「うわー姐御、人のせいはいけませんでェ」
「まっ姉ちゃんのその性格がいけないんじゃない?」

「雲雀ぃ」
「姐さん、俺がいるじゃあないですか」
「鉄、はやくあいつらにもんじゃ作ってやりなさい」
「…ヘイ」

「「「「鉄さん可哀相」」」」
「…鉄さんのこと兄さんって呼ぼうかな」

「あんたたち、わかった?姐御って呼ばないでちょうだい」

「えー、若の姉貴だから姐御だろ?」
「むしろ姐御の弟だから若は若だし」
「姐御が姐御じゃなかったら若は若じゃなくなるんだぜ」
「今更雲雀なんて呼べへんわ」
「俺、若じゃなくなっちゃうの?」

「………勝手に呼びなさい」

「ぅえーいっ姐御サイコー」
「姐御腹減った」
「鉄さんもんじゃまだ?」

「もうちょい待ってろ」

「了解でーす」
「姐御、コーラ」
「俺、烏龍茶」
「俺はサイダー」
「レモンスカッシュ、姐御」
「俺も〜」

「はいはい、静かに待ってなさい」

「「「「「はーい」」」」」

返事だけは無駄に良いダメ高校生が五人。