「はっ?デカすぎない?」


あたしの前に立ち塞がる家。
お城みたい。

…いや、お城は大袈裟すぎか。

片手に大きなかばんを持ち、反対の手には一枚の紙。

あたしは、その紙と目の前の家を見比べた。


「いや…場所はあってるはずなんだけどなぁ…」


あのあといろいろ話してから、校長先生に紙をもらった。
そこには、住所が書いてあった。
前の家とは、正反対なんだけど…よく知ってるところだから、迷わずこれた。

ここなはずなんだけどぉ…。
こんな大きな家有り得なくない…?