ここは、弦の部屋

黒いベッドの上に、私達は
全てを取っ払い、真実の姿
で向き合って座る。

弦の手が、私へと伸びる。

彼女の涙が一瞬過ぎったけど
今の私は、弦と結ばれたい。

私の手が、貴方に触れる。

貴方と、ひとつになりたい。

私の肌に触れる、弦の指先が
微かに震えてる。

私の体の線をなぞる
その指先、その震えは
心地よい。

貴方の手が、私の脇腹の龍に
触れ、そして、唇を落とす。

黒いベッドの海に、私は
そっと背中から倒れる。

貴方の舌先が、胸元に流れ
唇が触れる。