「ただいま…」


用事があったなんて嘘



だから家に帰ってきても、両親は仕事でいないし、出かける必要もない。

私は自分の部屋のベッドに仰向けになった。



「はぁぁ〜…」



私が…もし、ハルキを好きだと言っていたら…


目をつむると遥の悲しげな笑みが浮かんできた。


目を開いて起き上がる。



遥のあんな顔…見たくない…