――白羽の日記


〇月×日



今日の帰り道、課題のプリントを忘れるドジをしました。

でも……もしかしたらいるかなぁ~…なんて立ち寄った弓道場の側に…!

『月城咲夜』くんがいたのです!

練習でかいた汗を流していたのか、かぶった水が艶々の黒髪から滴る姿はかっこよくって…色っぽくて……。

わたしはぼんやりと超見とれ………。

そしたら彼がパッと顔を上げて!


ほんの一瞬、目があった……!!


わたしはつい動揺して走って逃げちゃった……。

みかりんじゃないけど、奥手な自分が憎い…。

急に逃げて変なヤツって思われてたらどうしよう…!


だけど、ほんの一瞬がこんなにこんなに嬉しいなんて。


あなたに逢って初めて知りました。


恋はなんて不思議なんだろう………。