「あ、理紗!」
寮の前でばったり翔太にあった。
「翔太...」
「お前授業サボったろ?大丈夫か?}
「うん。だるかっただけー」
「ったくお前は...」
優しくあたしの頭を撫でる翔太。





トクン...っ
胸が小さく波打った。
「着替えてお前の部屋いくわ」
「うん」
お互い自分の部屋に入った。
基本異性の部屋は立ち入り禁止だけど...王子は許されるのかな?
ってかそんなルール守るつもりもない。






「理紗ーあけてー」
いやいや、インターホン押してくださいよ!
心の中で突っ込んでドアを開けた。
「さんきゅっ」
学校では見せない可愛い笑顔。
私服だからかな...
あたしと二人でいても制服の時こんな笑顔は見せてくれない。






桃花さんとお茶行く時も制服みたいだし。
制服と私服がスイッチの切り替え?
もしあたしとの恋人ごっこが終わったらこんな笑顔もう見せてくれないのかな?






「プリンあるー?」
「あるけどあたしのだよ!?」
鼻歌を歌いながら冷蔵庫からプリンを取り出す。
スプーンも勝ってに出してるし。
ってか場所を覚えるほどここでプリン食べてるんですね。






振り返ったらもう付き合って3か月。
季節は初夏を迎えてる。
「いる?」
笑顔で聞いてくる翔太。
「当たり前!」
笑顔でこたえるあたし。
「んっ、おいひ」
3か月まえの記憶がよみがえった。