周りにいた、女の子達が絶叫をあげる。

「えっ、まじー!?」

よく知らない男の子達も、近寄ってきて驚いた顔をした。

「おめでとー」

そんな声がいろんなところから飛び交う。

な、何だか祝福されているみたいだ。

男の子たちには……


「はいっ、どいてどいてー。俺らが通れないーっ」

遼を先頭に、人ごみを掻き分けて強引に近付いてくる面々。

「作戦大成功!」

ニヤニヤしたいつものメンバーが、嬉しそうにハイタッチをしている。


「あんなに驚くとはねっ」

「だよなー、あんなに驚く予定じゃなかったし!」

遼と、海斗のテンションが異常。

……サプライズ大好きだもんね。

「美憂っ、おめでと!」

「柚ちゃーんっ」

柚ちゃんのもとへと走り寄って、勢いよく抱きついた。

「ありがとね!今までいっぱい迷惑かけたけど、これからもよろしく!」

「こちらこそよろしくね。」

ニッコリ微笑んで、優しく抱きしめてくれた。