*この話はあえてフィクションかノンフィクションかは言いません。
最初にどうとらえるかによって作品の見方が変わってくるからです。
だから、作品を見終わって読んでいただいた方に、
どっちだったのかと考えてほしいです。











『ぼくは毎朝、朝マックをするのが日課だ。
だから、店員はぼくの事を覚え毎日ぼくが頼む商品を言われなくても出してくれる。
そう!これが普通なのだ。
この過程でいくと普通を作り上げるまでにかなりの時間と金がかかる。しかし、金のかからない普通も作りあげることができる。例えば…学生が勉強する。
これは普通の中に当たり前も含まれている。当たり前はやって当然のこと。当たり前なことをして偉そうにしている人たちを見ると…情けなくなる。

このように普通とはどこにでもあり、何通りもの考え方や解釈もある。解釈の仕方が変わるだけど間違った普通も出てくるが、それは客観的なだけであって本人にはそれが普通である。
ある意味普通が一番怖い。
これが十六年間生きてきた僕の考えです。あなたにとっての普通ってなんですか?』



「できた。」
ヒロは原稿用紙をトントンと揃えると大きく伸びをしベッドに転がった。
真っ白な天井を見てヒロは、普通を想像した。
「天井って支えるのが普通なんだよな!それが当然なんだよな」


ヒロが『普通』とゆう言葉に興味を持ったのは中学の卒業式だった。
第2ボタンを好きな子に渡す。男子はそれが普通だよ!って言われたとき、

それは普通なの?

いつ決まったの?

なんで第2が普通なの?

それをきっかけにヒロは普通とゆう言葉が持つ深さにはまり、追求者へと目覚めた。

ケータイが鳴った。