それでも、朝はやってくる。


私の名前は江藤沙織(えとうさおり)

ごく一般的な中学生。


ではない。

この世で最高の存在。
誰も逆らうことのできない。
むしろ話しかけられることさえない。
孤独と妄想と血糊が好きな、
中二病の女子である。

学年は中学二年生だ。
私の通っている学校はセーラー服。
私以外の女の子たちは、制服のスカーフをリボンに変えたりと
色々とアレンジをしたりしていた。

私の制服は、真っ黒なローファー、黒色のタイツ、膝たけ三センチのスカート
血糊のついた制服、右手に巻かれた包帯、怪我をしていないのに、完全に右目を多い隠している眼帯。

誰がどう見ても、怪しくて痛々しい子にしか見えなかった。