ケータイ小説 野いちご

弱気な僕と死神娘

死神に会う


部屋に、死神がいる。


そう気づくのにはあまり時間を要さなかった。
ただ、死神といっても女の子。
僕と同い年か一つ年下ぐらいの彼女は先日、僕を殺した。



彼女は数日前の夜に僕の部屋へ来た。
まるでそこにいるのが当たり前かのように、部屋の片隅の空間をその小さな身体で埋めていた。

僕が彼女に抱いた第一印象は、やはり「小さい」だった。
なんか小さいのがいるな~と呆れがちな目で死神を見た。

なぜ死神だと分かったかは、彼女の姿を見れば一目瞭然。
全身黒でキメてやたらゴツい大きな鎌を持っていたからだ。
それだけで僕は「あ、死神だ」と口に出してしまった。

それを聞くと、彼女は最初驚いたような表情をした後、その小さな口を開いた。



「あなた、死にたくない?」



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