毎日毎日泣き続けた。

泣いて泣いて泣き続けても涙だけは枯れなかった。


幾の手紙は今日もわたしの枕元にあります。


何度読んでも納得いかなくて許せない。



手紙が届いた次の日、田代君を屋上に呼びだした。



空はいつものようにここにあるのに、幾はいなくてまた泣いた。



 「幾の事だよね……ごめん何も知らないんだ。」

そんなわたしに田代君は謝った。


幾の事だ。

わたしがやりそうな事くらい検討つくもんね。

田代君を捕まえて、幾の居場所を聞き出して……



でもね、幾、わたし少しは大人になったんだ。

幾との恋がわたしを大人にしてくれた。

だからねあなたは悔しがるかもしらないけど、幾の事を聞いたりしない。