―――あれから数日。

間部主任は、あれ以来私になんてかまうこともなく仕事をバリバリこなしていった。

私はというと、正直あんな人に近づいてほしくない気持ちの方が大きかった。
だから、ほっとしている。

やっぱあんな整った人は平気であんなことできるんだ。

やっぱ、男の人なんて信じられない。
そう再認識したところだった。



「―――補佐、ですか?」

「そうだ。そろそろ小松も小林もいろいろ経験させたいからな」

ある日、私と小林君は部長に呼ばれ、こんな話をされた。

私は、内心ワクワクしていた。
やっと少しずつそれらしい仕事ができる。

「で、だ。小林は櫻井に、小松は間部につくように」

しかし次の瞬間、一気に不安な気持ちに襲われた。