「んー、具体的には決まって無いんですけど〜、あっ!これは今すぐしてほしいです!」





「何?」





「あの〜、安住センパイの事を名前で呼ぶんじゃなくて名字で呼んで下さい」





「……いいよ」





こう言うしか無かった。付き合ってもないのに…仲良くなってからはお互い普通に名前で呼び合ってたけどそれすら出来なくなるんだね。本当はずっとあたしが孝太郎の側にいたいよ?でも…アイツはモテるから仕方ないよね…。





あたしみたいな可愛げがなくて絶対的に安心な友達っていう存在を選んだらきっと…





他の女の子と勝負する事も出来ないんだ。