☆1つの疑問☆ side緒兎

僕は、相葉緒兎。
この学校の生徒会長。

僕の学校は、3年生は生徒会活動をやらない、という仕組みになってる。
だから、4月に1、2年だけで生徒会選挙をして、1年間生徒会員として仕事をこなすシステムになっている。


・・・要するに、3年は勉強に専念しろってこと。


校長の狙いは丸見えだな。

・・・それで僕が推薦された、ただそれだけのこと。


そして・・・
僕の彼女は、

大野帷梭。

実は中学からの幼馴染。

今年の始業式の時に僕が告白した。


いーちゃんと付き合ってもうすぐ2ヶ月・・・。



僕は今最高に幸せだ。



しかし・・・

付き合ってから・・・

1つ、疑問が・・・。


それは、
いーちゃんは、絶対僕のデートの誘いを断ること。

なんだかんだ理由をつけて。

今日も断られた。

だから、いーちゃんとデートするときは、必ず彼女からの誘いで・・・。



なんとも不思議な子だ。





ちょっと、いーちゃんには悪いけど・・・

・・・いーちゃんを調べてみるか。


これは別に僕の誤解をなくすためであって・・・

いーちゃんのことを疑ってるわけじゃない。




「・・・よし!!」






僕は立ち上がった・・・。