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美しい雨―キミの笑顔を見せて―

Chapter.4*相談*




昼休みにアイツに電話しようと思っていたのに……。


佐原が保健室に来て、昼休み終了のチャイムが鳴ったと同時に保健室を出て行った。


だから昼休み中に電話が出来なかった。


まぁ、今から電話すればいいか……。


白衣のポケットに入れてある携帯を取り出す。


携帯を開いて電話帳に登録してあるアイツの名前を呼び出して通話ボタンを押した。



『何~?』



3回コールの後、耳元に響いた面倒臭そうな声。


この声の主……俺が昼休みに電話しようと思っていた相手。


その相手とは、俺の元カノ。



「あ、優香(ユウカ)?今、ちょっといいか?」


『あ?今、ちょー忙しいんだけどぉ』



嘘つけ……。



「どうせソファーに寝転がって、せんべい食いながら昼ドラ見てたんだろ?」



優香の今の姿が浮かんで来て笑いそうになる。



『正解、でもソファーに寝転がってないわよ。ちゃんと座ってんだからね』


「はいはい」


『で、用は何?何もないんだったら切るから。じゃー……』


「ま、待てよ!用があるから電話したんだろ?」



電話を切ろうとした優香に俺は慌ててそう言った。





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