「やほやほ!水希おっはよー!」

「あ、さくやちゃん、おはよう」

「ふっふ〜春休みの間おねーさんに会いたくてしかたなかったんじゃないかな!?」

「うーん、それはないかも」

「ばっさり!?まぁそんなところも愛してるよ!」

この子は上窪鷺夜ちゃん。
鷺夜と書いてさくやって読むんだって。(本人曰く「親厨二病乙www」)

肩ぐらいで切った髪は少しぼさっとしている。

かわいいんだからちゃんとしたらいいのに、昔そう言ったけど・・・

『おねーさんは可愛い女の子たちを愛でるのに忙しいからなぁ。あ、水希はついんてのままでいてね?やー水希かわいい!!巨乳で美乳でツインテ癒し系!!純真無垢で天衣無縫で純情可憐!!いやもう水希愛してる!!ん?さくやちゃん怖い?ふっふ〜甘美で優美で耽美な響きだねっ☆』

・・・。

あれ、私なんで友達なんだろう。

「ん?そっちのポニテちゃんとニーソちゃん・・・まさか水希三つ子だったの!?かわいい!!」

「さくやちゃん状況理解も早いし順応も早いよ!」

くるり。

「上窪鷺夜、13歳です!おねーさんって呼んでね☆」

「むぅ?おねーさん?」

「みんなの心のおねーさんだから☆」

黙って。