「あなた三つ子だから」






・・・・・・は?


待ちましょう落ち着きましょう私。


まず、私は七瀬水希です。


えーと、次は、兄弟はお姉ちゃんが一人です。



私は中学二年生です。




今は、引っ越しなうです。



あ、今となうかぶった。




違う。そうじゃない。
この母親は今なんて言った?


「お母さん。今なんて?」


「水希が三つ子の真ん中だって」



事実増えた。

違う、そうじゃなくて、


「嘘。私きーてないよ」

「今言ったもの」

「・・・お姉ちゃん、お母さんが変なこと言ってる」

「あら水希、知らなかったの?一緒に住むために越してきたんじゃない」

「あは、お姉ちゃん笑えない」


そんなことあってたまるか。


お姉ちゃんと二人きりの兄弟で、13年間生きてきたんだ。


嘘だ、これは嘘。

「お母さん、中はいっていーい?」

「いいけど、荷物届いたら手伝いなさいね」

「ん、わかった」