丘の上に建つ古い洋館…それがあたしの家


亡くなった祖母が残してくれたものあたしのお城


この春からママは海外への赴任が決まりあたしは学校がある為1人で暮らすことになった


パパはあたしが小さい頃に亡くなってママは祖母の元へ身を寄せた


そしてその時からこの洋館があたしの城になった


ママは1人で暮らすあたしを心配して空いている部屋を人に貸した


「知り合いのお子さんだしみんないい子達よーあなたも寂しくないしママも安心だわ」


「あたしは1人でも大丈夫だったのに…」


「まぁいいじゃないこれから楽しくなるわよー♪じゃあ仲良くするのよー」


ママは意味深な笑顔を浮かべて旅立って行った


「…何か嫌な予感がするなぁ」


ママの笑顔の訳はこの後直ぐ解る事になる