昼休み。

俺と瀬戸兄弟の弟・深晴は屋上に居た。

お決まりのベンチにダラーッと座る俺。

その横で寝転んでいる深晴。

暖かく心地好い風が、俺達の髪を揺らしている。

俺はパンをくわえながらモゴモゴと深晴に話し掛けた。


「…暇らなぁ」


が、返事が無いのでまるで独り言。


「おねむですかぃ…」


くわえたパンをブラブラさせていると、深晴が起き上がり俺の顔に近付いて来た。


「…シンちゃん」