叶side




俺の映る星野 芽瑠という女の子は……性格を偽ってそう。




ケバい3人の誰かから、電話がかかったと思ったら芽瑠からだった。




通話ボタンを押すとまた芽瑠の強い口調ではなく、まるで出てほしくなかった……って感じだった。




俺さ力になれることないのかよ。




夜いるかな……?芽瑠の奴忙しいって言ってたけど。




かけるか……電話。




「………何?毎回何の用?」

「………大丈夫か?」

「えっ……は?……え」




ときどき漏れる……芽瑠。苦しそうな声。




今すぐにでも駆けつけてあげたい。




「大丈夫って聞いてんの」

「大丈夫、へんな子に見るのはヤメテ」

「時間ない?」

「私には学校にも休む時間はないし、家もない」




家って……どんな生活してるんだ……?